イビサ島と違法薬物

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 スペインのイビサ島は観光リゾート地として知られていますが、1967年までは空港がなく、かつてのイビサ島は塩田を主な収入源としていました(*1)。

 フェニキア人がイビサ島を最初に支配しました(*2)。

 1973年「パシャ」(スペイン本土でナイトクラブを数軒経営する会社)がイビサ島に進出、この島で初めて大規模なクラブを開きました(*3)。

 イビサ島の薬物市場ではメスカリン、LSD、大麻が主に流通していました(*4)。メスカリンには幻覚作用があり、その前駆体はL-ドーパ(L-DOPA)です(*5)。メスカリンの原料は、「ペヨーテ」というサボテンです(*5)。日本においてメルカリンは「天然物由来の麻薬」として規制対象となっています(*5)。

 1897年ドイツの化学者アルトゥーア・ヘフターがメスカリンを単離しました(*6)。また1919年エルンスト・スパスがメスカリンの人工合成に成功しました(*6)。メルカリンは粉末、錠剤、カプセル剤、液剤の形態で流通し、経口にて摂取されました(*6)。

 1980年代にはMDMA(通称:エクスタシー)がイビサ島に入ってきました(*4)。バグワン・シュリー・ラジニーシの主宰する宗教団体がイビサ島にMDMAを持ち込みました(*4)。

 1996年イギリスのBBCラジオ1が夏の間、イビサ島にて週末ライブ放送をすることになりました(*7)。

 ちなみにアメリカ合衆国のワンパーセンターズ(1%ers)系バイカークラブ「ヘルズ・エンジェルスMC」(Hell’s Angels MC)は2012年、イビサ島に支部を設けました(*8)。MCはMotorcycles Club(モーターサイクルクラブ)の略です。

<引用・参考文献>

*1 『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版 DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史 – Last Night A DJ Saved My Life』(ビル・ブルースター、フランク・ブロートン著、島田陽子訳、2025年、DU BOOKS), p458

*2 『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版 DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史 – Last Night A DJ Saved My Life』, p457

*3 『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版 DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史 – Last Night A DJ Saved My Life』, p459

*4 『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版 DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史 – Last Night A DJ Saved My Life』, p460

*5 『<麻薬>のすべて』(船山信次、2011年、講談社現代新書), p202-203

*6 『[文庫クセジュ] 合成ドラッグ』(ミシェル・オートフイユ/ダン・ヴェレア著、奥田潤/奥田陸子訳、2004年、白水社), p54-56

*7 『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版 DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史 – Last Night A DJ Saved My Life』, p465

*8 ヘルズ・エンジェルスのサイト「イビサ支部」

https://www.hells-angels.com/hamc-ibiza

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