中国の共産党政権は元々、土地の公有制をとっていました(*1)。土地の所有権は国家に帰属し、土地の売買は自由にできませんでした(*1)。
しかし1990年代後半以降、定期借地権(土地使用権)が設定され、払い下げが行われていきました(*1)。ホテルやスーパーなどの商業用地には50年、マンションなどの宅地には70年の定期借地権が設定されました(*1)。これにより中国では都市開発や不動産開発が進んでいきました(*1)。
温家宝首相(2003年就任)は、「定期借地権(土地使用権)払い下げの売上」は地方政府に帰属するものとしました(*2)。地方政府が定期借地権の売却権を持ったのです。当然、地方政府は「高値」で定期借地権を売却したいです。
ゆえに地方政府は「毎年払い下げの土地の供給量」を意図的に絞ることで、その価格を高く誘導していったと考えられます(*2)。
定期借地権の入札には複数のデベロッパーが参加しました(*1)。落札の可否では、地方政府幹部への賄賂が決定的な役割を果たしました(*1)。
(定期借地権を)落札したデベロッパーは、宅地の場合、家屋を建てて個人に販売しました(*3)。デベロッパーが家を販売するまで5年かかったとすると、購入した個人にとってその定期借地権の残存期間は65年になりました(*3)。
<引用・参考文献>
*1 『中国不動産バブル』(柯隆、2024年、文春新書), p11-14
*2 『中国不動産バブル』, p70-74
*3 『中国不動産バブル』, p76
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