簿記の貸借(たいしゃく)対照表に用いられる語として、「流動」「固定」があります。資産には「流動資産」と「固定資産」があり、また負債も同様に「流動負債」と「固定負債」があります(*1)。貸借対照表において流動は「1年以内」の意味合いを、固定は「1年を超える」という意味合いを示しています(*1)。
流動資産は「1年以内に現金化できる資産」を意味します(*1)。主な流動資産としては「現金預金」「売掛金」「貸付金」等があります(*1)。一方、固定資産は「1年以内に現金化できない資産」を意味します(*1)。主な固定資産としては「建物」「備品」等があります(*1)。
負債の場合、流動負債は「1年以内に返済しなければならない負債」を意味します(*1)。主な流動負債としては「支払手形」「買掛金」「短期借入金」等があります(*1)。固定負債は「1年を超えて返済する負債」を意味します(*1)。主な固定負債としては「退職給付引当金」「長期借入金」等があります(*1)。
<引用・参考文献>
*1 『「その数字、裏付けあるの?」と言わせない 【図解】会計思考を使ってビジネス戦略・分析ができる本』(小嶋辰緒、2020年、翔泳社), p31
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