テキヤ組織による露店商売の中で、高い売上を得ていたと言われるのが「茶屋」でした(*1)。高市(縁日や祭り)(*2)において、茶屋の主は、100人以上を収容できる場所を確保、大きな屋根を組み、「茶屋」としました(*1)。茶屋では、様々な飲食が客に提供されました(*1)。茶屋は高市における「仮設食堂」の役割を果たしていたことが考えられます。
茶屋は同時に100人規模の客に対し商売できたことから、高い売上が見込めたと考えられます。一方、茶屋は一人だけでは成り立たない商売であり、多くの従業員を必要としました。雨の日においては、売上が減少する一方、支出(人件費等)は一定であった為、茶屋は損失する可能性が高かったです (*1)。
茶屋はショバ割り(露店の場所決め)(*3)において一定の面積を与えられたことから、茶屋の主は「ある程度の実力者」であったことが考えられます。
<引用・参考文献>
*1 『ヤクザ大全 その知られざる実態』(山平重樹、1999年、幻冬舎アウトロー文庫), p50-51
*2 『ヤクザに学ぶ 伸びる男 ダメなヤツ』(山平重樹、2008年、徳間文庫), p155
*3 『ヤクザ大全 その知られざる実態』, p56-57
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