清朝(1636~1912年)の時代、塩の密売が流行りました(*1)。密売の背景には、当時塩の価格が高かったことがあります(*1)。清朝の公的機関が塩の売上から様々な徴収を行っていました(*1)。徴収の結果、小売価格は「高く」ならざるをえませんでした。
正規ルートの場合、公的機関の徴収により、小売価格が高くなりました。一方、密売ルートの場合、公的機関の徴収がないため、小売価格は安くなりました。製塩業者にとって、「正規ルート」もしくは「密売ルート」のどちらに流すにしても、販売価格は同じだったと考えられます。
<引用・参考文献>
*1 『清朝と近代世界19世紀 シリーズ 中国近現代史①』(吉澤誠一郎、2018年、岩波新書), p35-36
コメント