ワインの先物取引

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 先物取引とは、未来のある期日に「現在決めた価格」で商品を受け渡しする約束のことです。例えば2019年12月1日(未来のある期日)に、100万円(2019年10月6日現在に決めた価格)で時計Xを受け渡しする約束も、先物取引です。

 現在(10月6日)の中古時計市場において時計Xが100万円で取引されたとします。しかし12月1日までに、150万円で取引されるまで、時計Xの価格が上昇したとします。先述した先物取引で、12月1日に100万円で時計Xを手にした人物は、即時中古時計市場で売れば、50万円の利益を得られます。逆に12月1日までに、時計Xの価格が50万円に下落した場合、50万円の含み損になります。

 ワインの世界でも先物取引があります。よく知られているのが、フランスのボルドーにおけるワインの先物取引、通称「プリムール」です(*1)。「オーク樽で熟成中のワイン」(瓶詰前)が売買の対象になります(*1)。受け渡しの期日は、先物取引から2年半後です(*1)。買い手は瓶詰前のワインを試飲することで(*1)、「将来の価格」を予想します。

<引用・参考文献>

*1 『ワイン語辞典』(中濱潤子、2017年、誠文堂新光社), p130

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