タイ首都・バンコクの安宿街カオサンの名物屋台が今年8月から、日中営業を当局(バンコク首都庁)から禁止されました(*1)。カオサンの屋台営業は午後6時~12時に定められました(*1)。その後、開始時間は午後4時に繰り上がりました(*1)。
理由として歩行路の確保が挙がっていました(*1)。以前までのカオサンにおいて、屋台が歩道や車道の一部に出て、食べ物や衣服を売っていました(*1)。夜は飲食目的の客が多くなり、買い物客を相手にする屋台にとって、日中営業禁止は打撃のようです(*1)。
また当局は屋台主の強制登録を実施しました(*1)。無許可営業の屋台を追い出す目的が透けて見えます。1992年発布された法律によって、カオサンの屋台営業は特定区画のみで認められてきました(*1)。
裏返せば、過去カオサンの屋台営業の中には、無許可営業の業者が一定いたことが窺えます。無許可の屋台営業者は、当局に捕捉されないため、税金から免れられていたと考えられます。現在のタイ政府は、無許可営業の屋台に対して、厳格に対処していこうと判断したのでしょう。
<引用・参考文献>
*1 『週刊エコノミスト』2018年10月16日号「タイ―カオサンの名物屋台日中の営業を禁止に」(澤木範久著), p63
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