4月末に発足した任侠団体山口組の参加団体が明らかになってきました。『週刊実話』2017年6月8日号には、参加団体の拠点地が掲載されています。参加団体の拠点地の分布から、任侠団体山口組の勢力範囲を推測できます。参加団体(2次団体)によって、組織規模は大いに異なる為、単純な比較はできません。しかし漠然と見えてくるものがあると考えました。
5月22日時点で、任侠団体山口組の参加団体は49団体です。都道府県別では、大阪府が最も多く22団体が拠点を置いています。団体数の割合では、約45%となります。2位が10団体の兵庫県です。団体数の割合では、約20%となります。3位が4団体の長野県です。団体数の割合では、約8%となります。4位は東京都(3団体)、5位は京都(2団体)となっています。残りは、1団体しかない都道府県です。北から北海道、新潟県、富山県、茨城県、千葉県、静岡県、和歌山県、鹿児島県となっています。
大阪府と兵庫県の団体が多いことが分かります。計32団体、団体数の割合では約65%となります。任侠団体山口組内では、大阪府と兵庫県の勢力が力を持っていることが窺えます。一方、他の都道府県においては、一気に数が少なくなります。任侠団体山口組において、最北端に拠点を置くのは北海道札幌市の北竜会、最南端に拠点を置くのは鹿児島県鹿児島市の薩州連合会です。しかし東北地方、中国地方、四国地方はゼロです。また北海道地方1団体、関東地方5団体、中部地方7団体、九州地方1団体です。他地方において勢力範囲は小さいと考えられます。ただ長野県においては、4団体もあり一定の勢力を占めていることが考えられます。
大阪府の22団体のうち、13団体が大阪市に拠点を置いています。残り9団体は、東大阪市の3団体、堺市の3団体、藤井寺市、寝屋川市、岸和田市の各1団体という内訳になっています。また兵庫県の10団体のうち、5団体が神戸市に拠点を置いています。残り5団体は、尼崎市の3団体、明石市、西宮市の各1団体という内訳になっています。市町村別でみると、大阪市の13団体(約27%)が最も多いです。2位が5団体の神戸市(約10%)です。3位が3団体の東大阪市、堺市、尼崎市(各約6%)です。4位が2団体の長野県上田市(約4%)となっています。
<引用・参考文献>
・ 『週刊実話』2017年6月8日号, p41
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