イタリア南部の都市・ナポリのアウトロー組織にとして「カモッラ」がいます。カモッラの源流は、脱獄者を中心とする「反革命組織」でした(*1)。フランス革命（1789年開始）の影響を受け、イタリアでも革命政権が作られていきました(*1)。ナポリでは「パルテノペーア共和国」が成立しました(*1)。カモッラの源流組織は「パルテノペーア共和国に対する抵抗勢力」として結成されたのです。
1735年からスペイン・ブルボン家がナポリを治めてきました(*2)。パルテノペーア共和国の成立後ブルボン家は一旦ナポリを離れましたが、パルテノペーア共和国崩壊後にブルボン家は再びナポリに戻りました(*3)。
ブルボン家がカモッラの源流組織を支援していました(*1)。つまりブルボン家はアウトロー組織を支援していたのです。
＜引用・参考文献＞
*1 『シチリア・マフィアの世界』（藤澤房俊、2020年、講談社学術文庫）, p225
*2 『地中海の十字路＝シチリアの歴史』（藤澤房俊、2020年、講談社選書メチエ）, p151
*3 『地中海の十字路＝シチリアの歴史』, p256
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