テキヤ組織の特徴として、人材確保面における寛容さがあります(*1)。テキヤ組織に入ることを望む人の経歴を細かくチェックすることはありません(*1)。過去に犯罪をした者にとっては親和性の高い組織でした。昔地方のテキヤ組織の設立者の中には、地元出身者ではなく、他地方の出身者が多く見受けられました(*2)。1923年の関東大震災の後、テキヤ組織人数は増加したと言われています(*3)。関東大震災により経済的に困窮した人々の受け皿として、テキヤ組織が機能したと考えられます。
<引用・参考文献>
*1 『テキヤはどこからやってくるのか? 露店商いの近現代を辿る』(厚香苗、2014年、光文社新書), p85-86
*2 『ヤクザ大辞典 親分への道』(山平重樹監修、週刊大衆編集部編・著、2002年、双葉文庫), p264-265
*3 『現代ヤクザに学ぶ「銭の作り方」』(別冊宝島編集部編、2008年、宝島SUGOI文庫), p113
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