ヤクザ組織によるミカジメ料徴収の対象として、麻雀荘があります(*1)。知られているように、麻雀荘において客同士による賭け麻雀が行われています。法に照らせば、賭け麻雀をした客に賭博罪、店に賭博場開張等図利罪が適用されます。しかし警察組織は検挙せず見過ごしています。
麻雀荘と似た存在として、ソープランドがあります。ソープランドでは、違法行為の売春が提供されていますが、見過ごされています(*2)。ヤクザ組織はソープランドからミカジメ料を徴収しています(*2)。
麻雀荘とソープランドは「違法行為」により利益をあげている為、客と揉めた時、警察に通報しにくいです。現在検挙されていないものの、潜在的な検挙リスクがある為、麻雀荘とソープランドは警察組織と距離を置いておきたいと考えているのでしょう。
ヤクザ組織は、警察組織に頼れない麻雀荘とソープランドの立場を見て、ミカジメ料を徴収しているのです。
<引用・参考文献>
*1 『現代ヤクザ大事典』(実話時代編集部編、2007年、洋泉社), p187
*2 『極道のウラ情報』(鈴木智彦、2008年、宝島SUGOI文庫), p34-37
コメント