公営ギャンブル(競馬、競輪等)を除いて、日本では賭博ビジネスは法律上認められていません。しかし実質パチンコ店は賭博ビジネスを行ってきました。
パチンコ店は景品交換所を介して、勝った客に金を渡しています(*1)。パチンコ店で勝った客に金を渡すのは、明らかな違法行為になるからです。
パチンコ店は勝った客に換金用景品(ボールペンやネクタイピン等)を渡し、客は近くの景品交換所に行き換金用景品を現金と交換してもらいます(*1)。景品交換所は表向きパチンコ店とは関係のない「第三者」としての立場をとることで、違法性の色合いを薄くしています。
景品交換所は換金用景品を景品問屋に渡し、景品問屋はパチンコ店に換金用景品を供給しています(*1)。換金用景品は「景品問屋」→「パチンコ店」→「景品交換所」→「景品問屋」…という経路で循環しています。
パチンコ店の違法性を見逃さなかったのがヤクザ組織でした。かつてヤクザ組織にミカジメ料を払っていたパチンコ店もありました(*2)。ミカジメ料は月額30万円以上が相場といわれていました(*2)。
<引用・参考文献>
*1 『裏経済パクリの手口99』(日名子暁、1995年、かんき出版), p185
*2 『裏経済パクリの手口99』, p116
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