佐賀県嬉野温泉を拠点とする独立ヤクザ組織として知られたのが長崎一家でした(*1)。長崎一家は、上滝一家の後継団体でした(*2)。上滝一家は1890年代(明治時代)に上滝久太郎により結成されました(*2)。上滝一家も佐賀県を拠点に活動していました(*2)。1999年長崎一家は道仁会の傘下に入り、独立組織ではなくなりました(*1)。
道仁会は1971年に結成された組織で、福岡県久留米市を拠点にしていました(*3)。道仁会結成後、熊本県の古賀一家、佐賀県の前田一家も道仁会に加わりました(*4)。道仁会は九州の中でも広域的な団体でした。長崎一家が道仁会傘下に入った1999年時、道仁会トップは松尾誠二郎二代目会長(在任期間:1992~2006年)でした(*3)。
<引用・参考文献>
*1 『洋泉社MOOK・山口組・史上空前の四万人軍団動く!』(有限会社創雄社『実話時代』落合章子・木下明美編、2005年、洋泉社), p86
*2 『SANWA MOOK ウラ社会読本シリーズ⑧ 現代ヤクザマルチ大解剖 ②』(有限会社創雄社・実話時代編集部編、2005年、三和出版), p112
*3 『別冊 実話時代 龍虎搏つ!広域組織限界解析Special Edition』(2017年6月号増刊), p73
*4 『男道 九州最強といわれたヤクザ』(安田雅企、1993年、三一書房), p78-79
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