テキヤ組織と博徒組織における夏の売上

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 テキヤ組織にとって、夏祭りのある夏は稼ぐ時期でした(*1)。夏祭りでテキヤ組織は露店商売を行いました。夏の時期、テキヤ組織に入る金は多かったです。ちなみにテキヤ組織にとって秋祭りのある秋も稼ぐ時期でした(*2)。

 一方、博徒組織にとって夏は活動停止時期でした(*3)。賭博が違法な商売ゆえに、博徒組織は秘密裏に賭場を開催しました(*3)。賭場の建物において窓は開けられませんでした。冷房装置のなかった昔、夏の賭場は心地よくなかったと考えられます(*3)。夏に博徒組織に入る金は少なかったので、博徒組織間での寄り合いや祝儀事は控えられていました(*3)。

 夏はテキヤ組織にとって売上が多かった一方、博徒組織にとって売上は少なった時期だったのです。

<引用・参考文献>

*1 『極道のウラ情報』(鈴木智彦、2008年、宝島SUGOI文庫), p92

*2 『ヤクザに学ぶ 伸びる男 ダメなヤツ』(山平重樹、2008年、徳間文庫), p154

*3 『洋泉社MOOK・勃発!関東ヤクザ戦争』(有限会社創雄社『実話時代』田中博昭編、2002年、洋泉社), p31-32

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