プロ野球で活躍する実力投手達の奪三振数、与四球数の「平均からの差(標準偏差)」を調べてみました。
2019年6月30日時点、規定投球回数(=チーム試合数)到達の両リーグ投手を対象にしました(*1)。セ・リーグの対象投手は11人、パ・リーグの対象投手も11人でした(*1)。データ(*1)を計算した結果、以下の内容が得られた。
【奪三振】 *小数第二位を四捨五入
セ・リーグ投手の奪三振の標準偏差:19.5
*セ・リーグ投手の奪三振の平均:74.7
パ・リーグ投手の奪三振の標準偏差:20.9
*パ・リーグ投手の奪三振の平均:72.8
【与四球】 *小数第二位を四捨五入
セ・リーグ投手の与四球の標準偏差:6.6
*セ・リーグ投手の与四球の平均:23.7
パ・リーグ投手の与四球の標準偏差:10.3
*パ・リーグ投手の与四球の平均:24.8
以上から、セパともに「奪三振の標準偏差」が「与四球の標準偏差」に比し大きいことが分かります。奪三振においてばらつきがあることを示しています。
四球の回避は全投手の共通目標です。一方、三振の獲得は、アウトの1手段なので、全投手の共通目標ではありません。以上の事情が、標準偏差の違いになっていると考えられます。
<引用・参考文献>
*1 日刊スポーツ2019年7月1日8版, p6
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