テキヤ業界では「ホウエ」という言葉がありました。ホウエは漢字で「法会」と記されました(*1)。寺は本尊の縁の日に、ホウエを催しました(*1)。ホウエには昼、夜に露店が出店しました(*1)。ホウエは「縁日」とも呼ばれました(*1)。ホウエとは、縁日の別名だったのです。また「月例の縁日」をホウエとする資料もありました(*2)。
一方、神社は祭神の縁で、祭祀(祭礼)をしました(*1)。毎月の祭祀(祭礼)は「例祭」と呼ばれました(*1)。
<引用・参考文献>
*1『生活史叢書3 てきや(香具師)の生活』(添田知道、1973年、雄山閣), p140
*2『新・ヤクザという生き方』「全丁字家誠心会芝山一家物語」(朝倉喬司、1998年、宝島社文庫), p204
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