関東に拠点を置いた博徒組織の中で、大久保一家は長い歴史を持ちます。大久保一家は田中代八により上州(群馬県)で結成されました(*1)。田中代八は1784年(天明四年)死去しました(*1)。大久保一家の結成時期は、1784年より前だったことが分かります。1784年は10代将軍徳川家治の時代でした。1868年開始の明治時代から1784年は遠く、大久保一家の歴史が長いことが窺い知れます。
幕末の有名な博徒・大前田英五郎の父・久五郎は、大久保一家の貸元でした(*1)。後に久五郎は大久保一家から独立し、大前田一家を結成したと言われています(*1)。
<引用・参考文献>
*1 『ヤクザ伝 裏社会の男たち』(山平重樹、2000年、幻冬舎アウトロー文庫), p275
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