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 日本の賭博において「駒」とは、客における賭博用資金のことを指しました(*1)。「駒を回してくれ」という言葉は、「賭ける為の資金を貸してくれ」という意味でした。

 博徒組織は賭場の客に駒(賭博用資金)を貸していました(*2)。賭場で駒を借りることは「恩借り」(賭場での借金)と呼ばれていました(*2)。

 博徒業界では「恩借り」(賭場での借金)は2~3日以内に清算されなければならないという不文律がありました(*2)。2~3日以内に清算できなかった場合、その賭場に2度と入ることは許されませんでした(*2)。

 別の資料では「賭場における借金の利息」は「10日で1割」(通称:といち)だったと述べられていました(*3)。

<引用・参考文献>

*1 『賭けずに楽しむ日本の賭博ゲーム』(伊藤拓馬、2015年、立東舎), p142

*2『実録 東海の親分衆』(藤田五郎、1979年、青樹社),p115

*3 『博徒・森川鹿次の生涯: 瀬戸内遊俠伝』(正延哲士、2000年、洋泉社),p25

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