不動産購入者にとって、購入物件の「将来の売却額」は大きな関心事です。一般的に不動産物件では、築年数が経つにつれて、物件価格は下がっていく傾向にあります。建物の老朽化により、資産価値が落ちると考えられています。
「下落幅」は物件内容、地域によって異なります。例えばAとBの2物件が、福岡市にあり、築年数30年、占有面積70㎡(一部屋)のマンションという同一条件だったとします。Aは「新築時より下落幅が大きい」、一方Bは「新築時より下落幅が小さい」ということが分かりました。以上から、過去においてAに比しB物件の需要が高かったことが分かります。また過去の値下がり具合から、Aに比べてB物件は将来値崩れしにくいことが予想できます。
不動産購入において、該当物件の「過去の下落幅」を調べることが重要です。レインズには、物件の過去の成約価格が載っています(*1)。しかし一般人はレインズを閲覧することはできません(*1)。一般人は過去の路線価などを調べるなど(*2)、その他の情報収集をする必要があります。
<引用・参考文献>
*1 『Wedge』2019年12月号「中古活性化に必要な「情報透明化」と「価値再生」」, p29
*2不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)「住宅用語大辞典」
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