中古住宅の購入希望者にとって、購入希望物件における「売主の抵当権金額」の確認は重要です(*1)。過去、売主が該当物件の購入時、銀行から借金していた場合、銀行から抵当権を設定されています(*1)。
抵当権とは、債務者(物件購入者)の返済困難時、土地や建物(購入物件)を担保にする権利です (*2)。抵当権者は債権者(銀行)で、担保物件が競売されると、優先的に弁済を受けることができます(*2)。
法務局の登記所で閲覧ができる「登記簿」には、抵当権に関する事も記載されています(*1)。仮に該当物件に抵当権が設定されており、抵当権金額が「3,000万円」で、該当物件価格が「2,500万円」だったとします。売主は該当物件を売却しても、500万円の借金を残します。銀行は返済困難と見なし、抵当権者の立場として、該当物件を差し押さえてしまう可能性があります(*1)。「抵当権金額」が「物件価格」を上回っていた場合、購入者希望者は用心する必要があります。
<引用・参考文献>
*1 『中古マンション本当にかしこい買い方・選び方』(針山昌幸、2016年、日本実業出版社), p155-157
*2 不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)「住宅用語大辞典」の「抵当権」
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