借地権マンション、戸建の価格は、内容の類似した「所有権物件価格」よりも、安いです(*1)。借地権マンションの価格は、所有権物件価格の約7～8割です(*1)。借地権戸建の価格は、所有権物件価格の約6～7割です(*1)。購入者は土地の「所有者」にならないので、固定資産税や都市計画税を払わなくて済みます(*1)。一方、購入者は地主（所有者）に、地代を払わなければなりません(*1)。
借地権には、「旧法借地権」「定期借地権」の2種類があります(*1)。「旧法借地権」は1992年より前に適用された借地権です(*1)。旧法借地権では、更新が継続する限り、借地権は守られます(*1)。旧法借地権では、借主が地主に対し優位であることが分かります。
一方、「定期借地権」は1992年に作られ、以降完成した借地権マンション、戸建は定期借地権の適用を受けます(*1)。定期借地権では、借地利用から50年ほど経つと、借主は借地を更地にし、地主に返還する必要があります(*1)。定期借地権では、地主が借主に対し優位であることが分かります。
借地権物件の短所は、購入時、銀行融資のハードルが高いことです(*1)。
＜引用・参考文献＞
*1 『中古マンション本当にかしこい買い方・選び方』（針山昌幸、2016年、日本実業出版社）, p100-102
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