博徒組織における賭場の別名として、「盆」「シキ」「場」がありました(*1)。賭場は「寺」と呼ばれることもありました(*2)。「寺(テラ)」は賭博開催者(博徒組織)が客から取る手数料(*2)のことでもあることから、どちらかが転じ、「寺」という言葉が用いられるようになったと考えられます。
他には賭場を「上板(アゲイタ)」と呼ぶこともありました(*3)。
<引用・参考文献>
*1 『ヤクザに学ぶ 伸びる男 ダメなヤツ』(山平重樹、2008年、徳間文庫), p135
*2 『ヤクザ大辞典』(山平重樹監修、週刊大衆編集部編・著、2002年、双葉文庫), p368
*3 『親分 実録日本俠客伝①』(猪野健治、2000年、双葉文庫), p216
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