1991年のソ連崩壊により、日本の拳銃市場に旧ソ連製のトカレフやマカロフという拳銃が入ってきました(*1)。トカレフやマカロフは優秀な拳銃として知られていました(*1)。トカレフやマカロフはロシアマフィアなどにより、ロシアから直接、もしくは北朝鮮や中国を経由し、日本に密輸されました(*1)。トカレフやマカロフの主な密輸手段として、カニ漁船や貨物船による運搬がありました(*1)。しかし次第に当局の監視が厳しくなり、トカレフやマカロフの密輸の動きも少なくなったと言われています(*1)。
トカレフやマカロフが流行る前は、フィリピン製拳銃が日本の拳銃市場で流通していました(*1)。当時(1991年以前)フィリピンでは拳銃1丁2~3万円で購入でき、日本に密かに持ち帰れば1丁10~20万円の価格で売れました(*1)。フィリピン製拳銃の売買ビジネスの利益は7~18万円(1丁)でした。
<引用・参考文献>
*1 『マニラ好き』(日名子暁、2007年、太田出版), p109-112
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