テキヤ組織において「一(漢数字の「1」)チョーフ」という言葉は、露店商売での利益を「売主が全て収められる」ことを意味しました(*1)。「半チョーフ」は、売主と親分による「利益折半」を意味しました(*1)。「ツマミチョーフ」は、親分の裁量により「利益の一部」が売主に渡されることを意味しました(*1)。「稼ぎ込み」と呼ばれる者が、「ツマミチョーフ」を受け取っていました(*1)。「稼ぎ込み」はテキヤ組織の新人や若手を指しました(*2)。「稼ぎ込み」はテキヤ組織における初期段階でした。テキヤ組織において新人や若手は露店商売の利益を全て親分に渡すことになっていました。
<引用・参考文献>
*1 『新・ヤクザという生き方』(朝倉喬司、1998年、宝島社文庫), p197-198
*2 『テキヤはどこからやってくるのか? 露店商いの近現代を辿る』(厚香苗、2014年、光文社新書), p141
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