西側諸国の音楽が入りやすかったバルト三国

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 旧ソ連を構成していた「バルト三国」はエストニア、ラトビア、リトアニアを指します。バルト三国は文字通り、西側がバルト海に面しており、地理的にヨーロッパに近いです(*1)。三国とも1991年旧ソ連から独立しました(*1)。2004年三国ともNATO及びEUに加盟しました(*1)。また2010年代には三国とも通貨ユーロを導入しました(2011年エストニア、2014年ラトビア、2015年リトアニア)(*1)。バルト三国は政治的及び経済的に「ヨーロッパ」となったのです。

 旧ソ連地域では西側諸国のラジオ放送が受信可能でした(*2)。旧ソ連の人々は西側諸国の音楽に触れることができました。特にバルト三国はヨーロッパに地理的に近いこともあり、西側諸国の音楽が入りやすかった地域でした(*2)。フィンランドと近いエストニアは、フィンランドのテレビ番組やラジオ番組を視聴することができました(*2)。

<引用・参考文献>

*1 『データブック オブ・ザ・ワールド 2022年版 -世界各国要覧と最新統計-』(二宮書店編集部、2022年、二宮書店), p335,381-383

*2 『共産趣味インターナショナルVol7 ソ連歌謡 共産主義体制下の大衆音楽』(蒲生昌明、2019年、合同会社パブリブ), p187

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