ヘルズ・エンジェルスはアメリカ系バイカーギャングとして初めて北欧のデンマークに支部を1980年に設立しました(*1)。同じくアメリカ系バイカーギャングのバンディドスが1993年デンマークに進出しました(*1)。ヘルズ・エンジェルスとバンディドスは「アメリカの五大バイカーギャング」に該当します(*2)。
2017年時点のデンマークにおいて覚醒剤は「アンフェタミン」を指しました(*3)。一方、戦後(1945年以降)の日本(*4)、近年のニュージーランド(*5) (*6)ではメタンフェタミン(覚醒剤の一種)が流通しました。
同じく北欧のスウェーデンでもヘルズ・エンジェルスが進出していました(*7)。2012年時のスウェーデンにおいて、ヘルズ・エンジェルスはバイアグラの違法販売で多額の収益を上げていたと推測されています(*8)。当時のスウェーデンではコカイン違法販売に比し、バイアグラなどのED(Erectile Dysfunction)治療薬やダイエット薬の違法販売の方が高い収益性を持っていました(*8)。EU加盟国スウェーデンではEU域内の各国からED治療薬やダイエット薬を仕入れていました(*8)。
<引用・参考文献>
*1 『Biker Gangs and Transnational Organized Crime Second Edition』(Thomas Barker,2014,Routledge), p208-209
*2 『Biker Gangs and Transnational Organized Crime Second Edition』, p103-104
*3 「Denmark Country Drug Report 2019」
https://www.emcdda.europa.eu/system/files/publications/11330/denmark-cdr-2019_0.pdf
*4 『薬物とセックス』(溝口敦、2016年、新潮新書), p83
*5 ニュージーランド警察サイト
「ニュージーランド 廃水薬物検査・全国の概要-2021年第2四半期調査結果」(英語表記:Wastewater Drug Testing in New Zealand: National Overview Quarter Two 2021)
https://www.police.govt.nz/sites/default/files/publications/wastewater-results-quarter-2-2021.pdf
*6 ニュージーランド警察サイト
「ニュージーランド 廃水薬物検査・全国の概要-2020年第2四半期調査結果」(英語表記:Wastewater Drug Testing in New Zealand: National Overview Quarter Two 2020)
https://www.police.govt.nz/sites/default/files/publications/wastewater-results-quarter-2-2020.pdf
*7 『Biker Gangs and Transnational Organized Crime Second Edition』, p212
*8 THE LOCAL seのサイト「Viagra helps Swedish gangs get profits up」(2012)
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