オーストラリアのバイカーギャングによる資金調達目的のイベントとしては「ポーカー・ラン」（poker run）がありました(*1)。ポーカー・ランでは参加者はバイクに乗って、指定コースのパブを巡り、カードを集めます(*1)。ゴールで一番良い手札を持った者が「勝利者」となります(*1)。
バイカーギャング主催のポーカー・ランにおいてでも主要醸造酒メーカー、蒸留酒メーカー、バイク製造会社が賞金を出していました(*1)。ヘルズ・エンジェルス（Hell’s Angels）がアデレード（南オーストラリア州）で開催したポーカー・ランには最高400人が参加しました(*1)。
ポーカー・ランで利用されるパブは、普段からバイカー達の行きつけの店が多かったです(*1)。バイカーギャングはたいてい「行きつけの店」を持っていました(*1)。店側は用心棒を自身で用意していたものの、バイガーギャング側も行きつけの店では構成員の振る舞いに抑制を求めるなど、店側とバイカーギャングの間には協調関係がありました(*1)。
＜引用・参考文献＞
*1 『The Brotherhoods: Inside the Outlaw Motorcycle Clubs』（Arthur Veno，2012，Allen & Unwin）, p103
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