パペット・ギャング

  • URLをコピーしました!

 バイカーギャング業界には「パペット・ギャング」(Puppet gangs)もしくは「サポート・ギャング」 (Support gangs)という部類に位置づけられたバイカーギャングがいました(*1)。パペット・ギャングの「パペット」は傀儡を意味します。主要バイカーギャングの実質支配下に置かれたバイカーギャングが「パペット・ギャング」及び「サポート・ギャング」(今後、パペット・ギャングに統一して表記)に該当しました(*1)。つまりパペット・ギャングは、具体的な組織名を指すのでははく、主要バイカーギャング支配下組織(バイカーギャング)の総称でした。

 違法薬物ビジネスにおいて主要バイカーギャングとパペット・ギャングの役割は異なりました。主要バイカーギャングは卸市場の流通を担い、パペット・ギャングは小売市場(末端市場)の流通を担いました(*1)。つまり主要バイカーギャングはパペット・ギャングに違法薬物を売り渡していました(*1)。当然、小売市場の方が摘発リスクは高く、パペット・ギャングは摘発リスクを背負うことを余儀なくされました。またパペット・ギャングは収益の一部を主要ギャングに払っていました(*1)。いわば主要バイカーギャングはパペット・ギャングに上納金を課していたのです。

 パペット・ギャングは主要バイカーギャングの抗争時は、戦闘要員の派遣も要求されました(*1)。

<引用・参考文献>

*1 『Biker Gangs and Transnational Organized Crime Second Edition』(Thomas Barker,2014,Routledge), p114-115

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次