アウトキャストとアウトローズの同盟

　1990年代後半イギリス発祥のバイカーギャング「アウトキャスト」（Outcasts）は約200人の構成員を擁していました(*1)。当時のアウトキャストの活動範囲は主にロンドン、イースト・アングリア（ノーフォーク州、サフォーク州等）でした (*1)。

　当時のアウトキャストは、アメリカ合衆国系のバイカーギャング「アウトローズ」（Outlaws）と同盟を結んでいました(*1)。当時のアウトローズはイングランドでは約150人の構成員を擁していました(*1)。当時アウトローズのイングランド勢は主にミッドランズ（イングランド中央部）で活動していました(*1)。当時のアウトキャストとアウトローズの活動範囲は、一部地域を除いておおむね被っておらず、両者においては縄張りを巡る角逐が少なかったと考えられます。

　また当時アウトキャストは毎年恒例の「ロッカーズリユニオン」（Rokers Reunion）というイベントの警備係を担当していました(*2)。

＜引用・参考文献＞

*1 『Angels of Death: Inside the Bikers’ Global Crime Empire』（William Marsden＆Julian Sher,2007,Hodder & Stoughton）, p290

*2 『Angels of Death: Inside the Bikers’ Global Crime Empire』, p291