サンズ・オブ・サイレンス（Sons of Silence）はアメリカ合衆国五大バイカーギャングの1つです(*1)。1966年ブルース・“ザ・デュード”・リチャードソン（Bruce “The Dude” Richardson）がアメリカ合衆国西部のコロラド州ニウォットで「サンズ・オブ・サイレンス」を結成しました(*2)。
創設者ブルース・リチャードソンは海軍出身者で、結成時のサンズ・オブ・サイレンスはいわゆる「飲み会グループ」（“drinking”social club)だった模様です(*2)。後にサンズ・オブ・サイレンスはアウトローの色合いを濃くし、バイカーギャングに変貌しました(*2)。結果ブルース・リチャードソンはサンズ・オブ・サイレンスを去りました(*2)。
バイカーギャングとしてのサンズ・オブ・サイレンスは2000年代、主にコロラド州、ミネソタ州、フロリダ州で活動していました(*3)。ミネソタ州はアメリカ合衆国中西部の北に、フロリダ州は東南部に位置しています。3州は隣接せず、離れています。またサンズ・オブ・サイレンスはドイツにも支部を持ち、海外進出を果たしていました(*3)。
五大バイカーギャングの他組織に比べると、サンズ・オブ・サイレンスの構成員は少数でした(*3)。サンズ・オブ・サイレンスは組織人数により抗争の長期化には耐えられなかったものの、五大バイカーギャングの他組織と抗争を辞さない覚悟を持っていました(*3)。またサンズ・オブ・サイレンスは退役軍人らとの交流を積極的に図っていたようです(*3)。おそらくサンズ・オブ・サイレンスは退役軍人らをリクルートする狙いがあったのだと考えられます。
＜引用・参考文献＞
*1 『Biker Gangs and Transnational Organized Crime Second Edition』（Thomas Barker，2014，Routledge）, p103-104
*2 『Biker Gangs and Transnational Organized Crime Second Edition』, p113
*3 James F. Quinn and Craig J. Forsyth.(2009).leathers and rolexs: the symbolism and values of the motorcycle club, Deviant Behavior,30(3),pp23-25
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