南アフリカの刑務所ギャングとしては「26s」「27s」「28s」の3団体が知られており、3団体は「ナンバーギャング」(Number gangs)と総称されてきました(*1)。26s、27s、28sの源流は「ニネヴァイツ」(Ninevites)でした(*1)。ニネヴァイツは1910年代中頃まで活動していました(*1)。
刑務所内において上記3団体の役割は異なっていました(*2)。26sは「富」を蓄積する担当でした(*2)。26sは「富」を取得する際、暴力を用いず、狡猾さや策略を用いました(*2)。26sにより取得された「富」は27sと28sにも分配されました(*2)。
27sは刑務所ギャングに関する掟の「保証人」であり、3団体間の平和維持に努めていました(*2)。28sは、受刑者の待遇改善の為に、施設側と戦う役割を果たしていました(*2)。
ちなみに南アフリカの刑務所内におけるギャング内の隠語は「サベラ」(sabela)と呼ばれました(*3)。
<引用・参考文献>
*1 Jonny Steinberg.(2004). Nongoloza’s Children:Western Cape prison gangs during and after apartheid. Centre for the Study of Violence and Reconciliation.
http://www.csvr.org.za/docs/correctional/nongolozaschildren.pdf
*2 『The Number』(Jonny Steinberg,2005, Jonathan Ball Publishers), p53
*3 『The Number』, p23
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