ろくま

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 過去、易者を兼務するテキヤ組織の者がいました(*1)。占いを行う易者は「ろくま」と呼ばれていました(*1)。「ろくま」という言葉は、仏教用語の「六魔」に由来していました(*2)。六魔とは「畜生」「餓鬼」「修羅」「地獄」「人間」「天上」を指しました(*2)。1955年頃まで易者ビジネスは盛んでした(*2)。

 会津家分家溝口二代目・山口長蔵は太平洋戦争終了前(1945年以前)、易者をしていました(*1)。また易関係の本を露店販売する商人は「ろくまごろし」と呼ばれました(*1)。易者とテキヤ組織は近い距離にいたことが推測されます。

<引用・参考文献>

*1 『親分 実録日本俠客伝①』(猪野健治、2000年、双葉文庫), p125,231

*2 『盛り場の民俗史』(神崎宣武、1993年、岩波新書), p124

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