2020年EU内の違法薬物の流通状況

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 2020年欧州連合(EU)において主要違法薬物の「押収件数」及び「押収総重量」は、下記(降順)になっています(*1)。

*「2020年」と記載しましたが、国によっては2020年に近い年のデータが使われています(*1)。

*アンフェタミンの中には、メタンフェタミンの押収件数及び押収総重量が含まれています(*1)。

*ドイツが除外されています(*1)。

*押収総重量において、参考資料ではkg記載でしたが、「kg百の位」を切り捨ててトン記載に変更しています。

表1【主要違法薬物の押収件数】*100の位切り捨て

1位:乾燥大麻(Herbal cannabis) 24万件
2位:大麻樹脂(cannabis resin) 8万6千件
3位:コカイン 6万4千件
4位:アンフェタミン 3万件
5位:ヘロイン 1万8千件
6位:MDMA,MDA,MDEA 1万2千件
7位:大麻草(cannabis plants) 1万1千件

表2【主要違法薬物の押収総重量】

1位:大麻樹脂(cannabis resin) 584トン
2位:コカイン 212トン
3位:乾燥大麻(Herbal cannabis) 155トン
4位:大麻草(cannabis plants) 50トン
5位:アンフェタミン 23トン
6位:ヘロイン 5トン
7位:MDMA,MDA,MDEA     1トン

    両方の1~3位で、乾燥大麻、大麻樹脂、コカインの3つが占めていたことから、2020年EU内では乾燥大麻、大麻樹脂、コカインが多く流通していたことが推測されます。

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<引用・参考文献>

*1 『欧州薬物報告(European Drug Report)2022 動向と展開』(薬物及び薬物依存症の欧州監視センター,2022), p53-54, 表A7

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