1990年頃、テキヤ組織「極東会」の北海道勢力は、「極東北海道連合会」という団体を立ち上げました(*1)。「飴源筧会」、「真誠会」、「松原一門」などの組織が極東北海道連合会に参加していました(*1)。
松原一門の宗家組織は「松原会」で、松原会は埼玉県秩父市に本部を置ていいました(*2)。松原一門の始祖は、松原修身でした(*2)。松原修身は関口愛治(「関口一門」の始祖)の配下(子分もしくは舎弟)で(*2)、関口愛治の組織(「関口一家」もしくは「関口組」)から一家名乗りしていました(*3)。
2004年北海道の極東会勢力として「飴源筧一家」「筧一家」の名前が挙がっていました(*4)。組織名から、飴源筧一家と筧一家は「飴源筧会」と関連する組織であることが推察されます。
1979年関口一門(関口愛治系統のテキヤ組織群、その系統の一人親方群)は「極東関口会」(極東会の前身)を結成しました(*5)。後に関口一門以外の組織も極東関口会に加わりました(*5)。
関口一門以外の組織の1つが飴源筧一家でした(*5)。1979年まで飴源筧一家は独立組織だったと考えられます。
ちなみに関口愛治はテキヤ組織「桜井一家」から一家名乗りしました(*3)。関口愛治は桜井庄之助(桜井一家初代)の子分でした(*6)。1914年(大正三年)~1915年(大正四年)頃、関口愛治は桜井庄之助の子分になりました(*6)。桜井庄之助の桜井一家からは、関口愛治の他に、古市正夫、渡辺慶太郎、名取幸治、遠藤繁造が一家名乗りをしました(*3)。
<引用・参考文献>
*1 『洋泉社MOOK・「山口組・血の四〇〇〇日」』「一九九〇年春 轟く銃声 戦慄の抗争事件勃発 石間総長射殺事件の衝撃波はしる!」(山平重樹、2000年、洋泉社), p139
*2 『SANWA MOOK ウラ社会読本シリーズ⑤ 極東会大解剖 「強さ」を支えるのは流した血と汗の結晶だ!』(実話時代編集部編、2003年、三和出版), p173
*3 『公安大要覧』(藤田五郎、1983年、笠倉出版社),p330
*4 『洋泉社MOOK・山口組・史上空前の四万人軍団動く!』(有限会社創雄社『実話時代』落合章子・木下明美編、2005年、洋泉社), p65
*5 『SANWA MOOK ウラ社会読本シリーズ⑤ 極東会大解剖 「強さ」を支えるのは流した血と汗の結晶だ!』, p16
*6 『SANWA MOOK ウラ社会読本シリーズ⑤ 極東会大解剖 「強さ」を支えるのは流した血と汗の結晶だ!』, p33-36
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