母集団と標本

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 統計学の有用の1つとして、「部分の性質」から全体の性質を推測できることがあります。統計学では対象とする全体は「母集団」、母集団の中から調査の為に取り出された一部見本は「標本」と呼ばれます(*1)。「標本」の性質から「母集団」の性質を推測する統計学は、「推測統計学」といいます(*1)。テレビの視聴率調査は「母集団」ではなく「標本」からデータを取っています(*1)。例えば警察当局が一定期間に逮捕した覚醒剤の売人達から聴取した販売価格(標本)から、日本全体で販売されている覚醒剤の価格(母集団)を推測するのも、推測統計学です。

<引用・参考文献>

*1 『ブルーバックスB-2085 今日から使える統計解析 普及版 理論の基礎と実用の“勘どころ”』(大村平、2019年、講談社), p17-19

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