平均年収を見る上で重要な点

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 雑誌やサイトで「A職の都道府県別 平均年収」などの特集が時折、見掛けます。データに基づいて平均年収は算出されていますが、データの種類によって、「平均年収」の数値は変わってきます。

 各都道府県でA職従事者を一定数(例:各100人)抽出、実年収を尋ね、平均年収(100人の年収合計÷100)を求めることができます。「100人の実年収」がデータとなっているので、実像と近いです。しかし「100人の実年収」をデータとする場合、算出作業は時間と労力を要します。

 一方、「求人サイトの掲載年収」をデータとする場合、実像と遠くなります。求人サイトには「年収300~500万円」という幅を取った記述が多いです。「年収300~500万円」というデータの処理方法によって、平均年収の数字は変わってきます。「下限の300万円」をデータに取り込むのか、「間の400万円」を取り込むのかは、編集側(平均年収算出する人達)の意図次第で決まってきます。しかし「求人サイトの掲載年収」をデータとする場合、算出作業はネット上の情報を集めるだけでも済むので、時間や労力を要しません。

 平均年収の実像を知る為には、算出根拠となった「データ」の種類の把握は、重要となります。

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