オピオイド系鎮痛剤

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 アメリカ合衆国では現在、「オピオイド系鎮痛剤の摂取」を原因とする死亡や依存症が問題視されています(*1)。オピオイドは、ケシなどに含まれるアルカロイドという植物成分が入っている化合物です(*1)。

 アルカロイドの効果として、痛みの抑制、精神安定があります(*1)。「医療用麻薬」として位置づけられるモルヒネにもアルカロイドは入っています(*1)。オピオイド系鎮痛剤は「常習性の高い」薬物です(*1)。  

 オピオイド系鎮痛剤の過剰摂取は、使用者を意識混濁、呼吸困難または死に至らせます(*1)。オピオイド系鎮痛剤が違法薬物と異なるのは、アメリカ合衆国において「合法化」されているところです。オピオイド系鎮痛剤は「オキシコドン」「フェンタニル」「ペチジン」という名で販売されています(*1)。

 医師の処方箋があれば、使用者はドラッグストアや薬局でオピオイド系鎮痛剤を購入できます(*1)。2017 年時、オキシコドン(60錠入り瓶)の価格は、140~180ドルでした(*1)。現在のドル円為替1ドル=110円に直すと、オキシコドン(60錠入り瓶)の価格は15,400~19,800円となります。

<引用・参考文献>

*1 『週刊エコノミスト』2017年9月5日号「死亡者や依存症相次ぐオピオイド 米国の貧困層や子供の被害が拡大」(土方細秩子著), p86-87

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