道仁会と稲川会のトップ会談の内容

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 道仁会(福岡県久留米市)トップの小林哲治会長が最高幹部らと共に、2月27日神奈川県川崎市の稲川会2次団体・山川一家本部を訪れました(*1)。山川一家本部内で小林哲治会長は、稲川会トップの内堀和也会長らと約1時間会談した模様です(*1)。2018年時点、道仁会は構成員約480人を抱え、4県を活動範囲としました(*2)。一方、稲川会は構成員約2,200人を抱え、1都1道16県を活動範囲としました(*2)。

 小林哲治は関東の友好団体をよく訪れています。夏と暮れに時候の挨拶の目的で、小林哲治は関東の友好団体を訪れています(*1)。2016年旧山梨俠友會(現在の佐野組)の稲川会復帰において、小林哲治は両者の仲介役を果たしました(*3)。また2017年1月22日、稲川会2次団体・堀井一家幹部の葬儀に、小林哲治は出席しています(*4)。小林哲治が定期的な訪問以外にも、関東ヤクザ組織と関わっていることが分かります。

 道仁会は住吉会2次団体・幸平一家とも、1983年以降親交を結んでいます(*5)。2010年3月小林哲治の道仁会四代目継承式において、幸平一家トップ・加藤英幸は「奔走人」を務めました(*6)。

 2月27日の会談は、訪問側の道仁会により設定されたと考えられます。現在、会談内容は表に伝わってきません。会談内容としては、道仁会の人事、道仁会と他団体との合併等が推測されます。しかし以上の重要な事であれば、道仁会は同時に、幸平一家など他の関東ヤクザ組織も回るはずです。

 道仁会と稲川会の2団体だけで進めている「重要な件」があるのかもしれません。

<引用・参考文献>

*1 『週刊実話』2020年3月19日号, p37

*2 警察庁「平成30年における 組織犯罪の情勢」, p34

*3 『実話時代』2019年3月号, p26

*4 『週刊実話』2017年2月9日号, p38-39

*5 『新・ヤクザという生き方』(安田雅企、1998年、宝島社文庫), p102-130

*6 『実話時代』2019年5月号, p36

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