ラクダを用いた違法薬物の運搬方法

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 アフガニスタンからイランに違法薬物を密輸する方法の1つとして、ラクダの利用があったと言われています(*1)。

 違法薬物の密輸組織は親子のラクダを用意します(*1)。先に「子ラクダ」が組織のメンバーと一緒に、アフガニスタンからイランに移動します(*1)。子ラクダを移動させる時、組織のメンバーは違法薬物を持っていきません(*1)。後に違法薬物密輸組織は、違法薬物の入った箱を載せた「親ラクダ」を放します(*1)。親ラクダは、子ラクダのにおいをかぎ分け国境を越えます(*1)。親ラクダが子ラクダの所に着いた時、違法薬物は回収されます。

 ラクダを用いた違法薬物の運搬方法の長所として、組織のメンバーの逮捕リスクが低いことが挙げられます。「親ラクダ」のみが国境間の違法薬物運搬を担います。当局側が親ラクダを捕まえた場合、当然違法薬物は没収されます。しかしラクダは自供できいなので、捜査は止まります。一方、短所としては、親ラクダが子ラクダのいる所に着けない可能性があったと考えられます。

<引用・参考文献>

*1 『国際情勢の見えない動きが見える本 新聞・テレビではわからない「世界の意外な事実」を読む』(田中宇、2001年、PHP文庫), p60-61

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