フランスに持ち込まれる違法薬物量の減少

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 フランス内務省によれば、国外からフランスに持ち込まれる違法薬物量が減少しています (*1)。特にスペイン経由の違法薬物量が減っていると考えられています(*1) 。背景には、新型コロナウイルス感染症拡大を防止する為に施行された都市封鎖があります(*1)。都市封鎖により、人々の間に移動の制限が生じました。影響は「違法薬物の運送役」の者にも及び、国家間の「違法薬物運送」が滞ったと考えられます。

 国外からの流入量が減った為、フランス国内の違法薬物流通量は減少、フランス国内における違法薬物の小売価格(末端価格)は上昇しました(*1)。結果、違法薬物を蓄えていた販売組織ほど大きな利幅を得ることができています。

 大麻(マリファナ)は植物という性格上、7~10日間で鮮度を落とすと言われています(*2)。大麻は収穫された後、即販売されないと、価値を落としてしまいます(*2)。違法薬物の販売組織にとって、大麻の短所は「在庫にできないこと」です。

 先述したフランスにおける「蓄えられていた違法薬物」とは、大麻以外の違法薬物であると考えられます。

<引用・参考文献>

*1 『選択』2020年6月号「WORLD 情報カプセル」, p19

*2 『塀の中の元極道 YouTuberが明かす ヤクザの裏知識』(懲役太郎、2020年、宝島社), p99-100

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