南アフリカにおける約2カ月間の酒類販売禁止

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  南アフリカでは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、3月26日から都市封鎖(ロックダウン)があり、同時に酒類販売が禁止されました(*1)。南アフリカの行政サイドは、飲酒による免疫力の低下、飲酒を引き金とする暴力事件の増加(治安悪化)を懸念したと考えられます。酒類販売禁止措置は5月まで続き、6月1日酒類販売が再開されました(*1)。

 約2カ月の酒類販売禁止措置中、高額な酒の闇取引が横行しました(*1)。酒を買えない状況下でも、南アフリカの一部の人は酒を欲したのです。闇取引を仕切ったのはマフィアだったと考えられています(*1)。アメリカ合衆国では禁酒法(1920~1933年)が施行されていました(禁酒法は1919年成立した)(*2)。禁酒法の施行により酒の密輸が盛んになり、またアル・カポネ等のギャングが勢力を拡大させました(*3)。

 現在の南アフリカ、20世紀前半のアメリカ合衆国において、需要の高い商品の売買・使用を禁じると、闇取引が盛況になり、裏社会の組織が潤ったということが分かります。

<引用・参考文献>

*1 『週刊エコノミスト』2020年7月7日号「南アフリカ 酒類販売が2カ月ぶりに解禁」(平野光芳・毎日新聞外信部記者), p88

*2 『はじめてのアメリカ音楽史』(ジェームス・M・バーダマン・里中哲彦、2018年、ちくま新書),p154

*3 『メキシコ麻薬戦争 アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱』(ヨアン・グリロ著、山本昭代訳、2014年、現代企画室), p52

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