寺社領と天領

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 江戸時代における博徒組織の活動拠点は、主に寺社領もしくは天領でした(*1)。寺社領は「寺社の支配領域」であり、各藩の治安機関は寺社領には捜査できませんでした(*1)。天領は「徳川将軍家の領地」でした(*2)。ちなみに長崎の出島も「天領」でした(*2)。天領においては、治安機関の人手不足等により、治安機関の取締りは緩くなりがちでした(*1)。博徒組織は「治安の緩い場所」を選んで活動していたことが考えられます。

<引用・参考文献>

*1 『やくざと日本人』(猪野健治、2011年、ちくま文庫), p110

*2 『興亡の世界史 東インド会社とアジアの海』(羽田正、2019年、講談社学術文庫), p189

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