p値が有意水準より小さい

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 統計学において「仮説」(AはBである)を立証する時、まず「反対の仮説」(AはBではない)を導入します(*1)。「反対の仮説」が否定されれば、つまり「“AはBではない”ことはない」と証明されれば、統計学は「仮説」(AはBである)が立証されたと見なしています(*1)。

 「反対の仮説」は、立証者にとって「無に帰して欲しい仮説」であります(*1)。よって「反対の仮説」は、帰無仮説と呼ばれます(*1)。

 一方、「仮説」(立証したい仮説)は、対立仮説と呼ばれます(*2)。統計学において、対立仮説に有利なデータが得られる確率は「p値」と呼ばれます(*2)。p値が有意水準よりも小さければ、帰無仮説の棄却(対立仮説の採択)となります(*2)。

 「p値が有意水準より小さいこと」は、仮説の立証を意味します。

<引用・参考文献>

*1 『ブルーバックスB-2085 今日から使える統計解析 普及版 理論の基礎と実用の“勘どころ”』(大村平、2019年、講談社), p138-139

*2 『まなびのずかん 統計学の図鑑』(涌井良幸・涌井貞美、2015年、技術評論社), p82

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