違法領域の薬物市場で売買される向精神薬

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 向精神薬(精神安定剤、睡眠薬等)(*1)は正規医薬品(*2)ですが、違法領域の薬物市場でも売買されてきました(*1)。大阪市西成区あいりん地区では、覚醒剤などの違法薬物とともに向精神薬が路上で密売されていました(*3)。向精神薬の特徴としては、依存症や常用量依存(断薬困難な状態)になることが挙げられます(*4)。合法及び違法の購入経路に関わらず、向精神薬使用者の目的は「不安・不眠の軽減」「抑うつ気分の改善」等です(*4)。向精神薬の入手方法としては、海外密売サイトでの購入、多重受診による取得等がありました(*1)。違法領域の販売側(ヤクザ組織等)は、主に医療機関や医薬品卸売企業からの不正入手により、向精神薬を仕入れていました(*5)。向精神薬の不正販売は、麻薬及び向精神薬取締法の適用により、処罰されました(*5)。

<引用・参考文献>

*1 『マトリ 厚労省麻薬取締官』(瀬戸晴海、2020年、新潮新書), p179-181

*2 『マトリ 厚労省麻薬取締官』, p 262

*3 『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(鈴木智彦、2011年、文春新書), p230

*4 『薬物依存症』(松本俊彦、2018年、ちくま新書), p89-92

*5 『DATAHOUSE BOOK 011 シノギの手口』(夏原武、2003年、データハウス),243-244

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