旧ソ連における違法ビジネス

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 1991年崩壊したソビエト連邦(旧ソ連)は社会主義体制をとっていました。旧ソ連では経済体制にも社会主義が取り入れられていました。ブレジネフ書記長時代(1964~1982年)、旧ソ連に大規模な闇市場ができました(*1)。旧ソ連にもアウトロー組織(ロシアマフィア)が活動していました(*1)。闇市場を巡るビジネスにおいてロシアマフィアが大きな役割を果たしていたことが推測されます。現在のロシアが旧ソ連の継承国です。

 セミョーン・ユートコヴィチ・モギレーヴィチは、2010年代「ロシアマフィアの大物」として位置づけられていました (*2)。モギレーヴィチは「ブレイニー・ドン」とも呼ばれました(*2)。モギレーヴィチは1946年ウクライナのキエフで生まれ、大学卒業後モスクワに移りました(*2)。1970年代にモギレーヴィチは、偽ブランドの製造等で収益を得るアウトロー組織に入りました(*2)。当時の旧ソ連では偽ブランド品の製造・販売が違法ビジネスとしてあったことが分かります。

 モギレーヴィチは空港や駅での通貨交換(ドルとルーブルの交換)、香水やバッグの販売、「ブラック・ウォツカ」の販売などを主な裏稼業としていました(*2)。通貨交換のビジネスにおいては外国人に対し、正規の通貨交換所よりも「お得なレート」を提示することで、モギレーヴィチは収益を得ていたと考えられます。また「ブラック・ウォツカ」とは、おそらく「密造されたウォツカ」もしくは「違法に出回るウォツカ」を指したと考えられます。

 旧ソ連にも違法薬物市場があり、主に地元産の大麻やアヘンが流通していました(*3)。大麻やアヘンが流通しなかった地域もありました(*3)。大麻やアヘンが流通しなかった地域では代わりに、強い麻酔薬等が消費されていました(*3)。

<引用・参考文献>

*1 『コカイン ゼロゼロゼロ 世界を支配する凶悪な欲望』(ロベルト・サヴィアーノ著、関口英子/中島知子訳、2015年、河出書房新社), p361

*2 『コカイン ゼロゼロゼロ 世界を支配する凶悪な欲望』, p354-355

*3 『コカイン ゼロゼロゼロ 世界を支配する凶悪な欲望』, p385

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