アメリカ合衆国南東部におけるヒスパニック系アウトロー組織

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 アメリカ合衆国の「国立ギャングインテリジェンスセンター」によれば、今後のアメリカ合衆国南東部の裏社会において、ヒスパニック系アウトロー組織が「違法薬物の密輸ビジネス」を拡大させていくことが予想されています(*1)。

 ヒスパニックとは、スペイン語を公用語とするラテンアメリカ諸国出身者及び子孫で、加えてアメリカ合衆国居住者を指します(*2)。「スペイン語話者」「ラテンアメリカ諸国の出身及び子孫」「アメリカ合衆国居住者」の3要件を満たす者が、ヒスパッニクに該当します。ブラジルはラテンアメリカに該当するもののポルトガルを公用語としている為、「ブラジル出身のアメリカ合衆国居住者」はヒスパニックではありません。

 また国立ギャングインテリジェンスセンターは、南東部においてヒスパニック系アウトロー組織が昔から担ってきた「違法薬物の小売ビジネス」から、「違法薬物の卸売ビジネス」に移行していくと予想しています(*1)。当然、ヒスパニック系アウトロー組織の移行は、既存の卸売ビジネスをしてきた組織との対立を生むことが予想されます(*1)。

<引用・参考文献>

*1 『Dixieland Gangs & Disruptive Groups: Crime & Impact on the Southeast United States(English Edition) Kindle版』(Gabe Morales,2021,Amazon Services International)

*2 『エリア・スタディーズ52  アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章』「米国最大のマイノリティ-ヒスパニック=ラティーノ系とは誰か」(牛島万、2005年、明石書店),p18

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