1960~1970年代のイリノイ州シカゴのストリート系ギャング組織

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 アメリカのストリート系ギャング組織としては、アメリカのカリフォルニア州から生まれた「クリップス」「ブラッズ」が有名でした(*1)。クリップスは1968年、レイモンド・ワシントンによって結成されました(*2)。ブラッズは1972年以降クリップスに対抗し、結成された連合型の組織でした(*3)。結成時のブラッズには「ピルーズ」「ブリムス」「アテンズ・パーク・ボーイズ」「プエブロス」等の組織が参加しました(*3)。

 1980年代クリップスとブラッズはクラック(安価版コカイン)の密売ビジネスを手掛け、クラックの販売網を全米に拡大させていきました(*4)。クラック使用1回分の小売価格は5ドルであり、安価な違法薬物として当時のアメリカでクラックは流行しました(*5)。

 1960~1970年代のイリノイ州のシカゴでは「ブラックストーン・レインジャーズ」「ウッドローン・ディサイプルズ」という2つのストリート系ギャング組織が知られていました(*6)。両団体ともアフリカ系アメリカ人が主な構成員でした(*6)。

<引用・参考文献>

*1 『誰がラッパーを殺したのか?』(小林雅明、1999年、扶桑社), p116-117

*2 『誰がラッパーを殺したのか?』, p99-100

*3 『誰がラッパーを殺したのか?』, p122-124

*4 『誰がラッパーを殺したのか?』, p127

*5 『アメリカ黒人の歴史 奴隷貿易からオバマ大統領まで』(上杉忍、2018年、中公新書), p191-192

*6 『誰がラッパーを殺したのか?』, p118-119

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