香港の役割

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 オーストラリア産イセエビの香港向け輸出量が2020年12月以降増えています(*1)。元々オーストラリア産イセエビは中国において高い需要がありました(*1)。しかし現在中国はオーストラリア産イセエビに対し輸入制限をしています(*1)。

 事の発端は、2020年4月オーストラリアのモリソン首相の発言でした(*1)。モリソン首相は中国に対し新型コロナウイルス起源の調査を求めました(*1)。中国政府はモリソン首相の発言を看過できず、報復としてオーストラリア産の石炭、牛肉、大麦などに対し輸入制限及び禁止の措置をとりました(*1)。

 香港向けのオーストラリア産イセエビは中国に「再輸出」されていると考えられています(*1)。中国にとって香港は「輸入制限及び禁止品を中国に運ぶ中継拠点」としての役割を果たしていることが分かります。

<引用・参考文献>

*1 『週刊エコノミスト』2021年11月2日号「豪州 イセエビの香港向け輸出激増」(守屋太郎・日豪プレス特約記者), p87

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