日中戦争以前から、日本は中国でアヘンを販売していた

  • URLをコピーしました!

 1937年7月の日中戦争勃発後(*1)、日本は中国の支配地域でアヘンの専売制を敷きました。1938年6月蒙疆三政権の地域(*2)、1939年武漢(*3)、1939年5月広東市(*4)、1940年8月華北の占領地域(*5)において、日本主導のアヘン専売制が始まりました(*2) (*3) (*4) (*5)。1913年3月以降、中華民国は合法的アヘン貿易を禁止しました(*6)。

  1937年7月の日中戦争勃発以前から、中国大陸の進出エリアで、日本はアヘンの専売制を敷きました。1915年以降、関東州(遼東半島先端部の日本の租借地)において、日本は「大連宏済善堂」という組織にアヘンの輸入及び販売に関する特許を与えました(*7)。1928年日本は関東庁専売局を大連に設置しました(*7)。関東庁専売局はアヘンの輸入及び販売の独占権を得ました(*7)。日露戦争(1904~1905年)の結果、1905年日本は遼東半島先端部を租借しました(*7)。

 日本は1914~1922年まで山東半島を占領、軍政下に置いていました(*8)。軍政下、山東半島ではアヘン専売制が敷かれました(*8)。1931年9月満洲事変により、「日本の傀儡国家」である満洲国が1932年生まれました(*8)。1933年アヘン法の施行により、満洲国はアヘン専売制を始めました(*8)。日中戦争以前から、日本は中国でアヘンを販売していたことが分かります。

<引用・参考文献>

*1 『日中アヘン戦争』(江口圭一、2018年、岩波新書), p60

*2 『日中アヘン戦争』, p67

*3 『日中アヘン戦争』, p138

*4 『日中アヘン戦争』, p113

*5 『日中アヘン戦争』, p131-132

*6 『アヘンと香港 1845-1943』(古泉達矢、2016年、東京大学出版会), p132

*7 『日中アヘン戦争』, p31

*8 『日中アヘン戦争』, p35

*9 『日中アヘン戦争』, p44-45

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次