インターネットカジノ

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 インターネットカジノとは、客が「海外のカジノゲーム」をインターネット視聴した上で、賭博をするサービスを指しました(*1)。インターネットカジノの営業は違法行為(常習賭博及び賭博場開帳等図利罪)に該当しました(*1) (*2)。客は日本国内のインターネットカジノ店に足を運び、店舗内のパソコンから賭けていました(*1)。インターネットカジノ店は主に「フィリピンのカジノ」を利用していました(*1)。

 フィリピンでは国営の「フィリピン娯楽賭博公社」がカジノビジネスを展開していました (*3)。フィリピンではカジノが合法だったのです。まず日本国内のインターネットカジノ店の運営者がフィリピンのカジノの「VIP会員」になりました(*1)。VIP会員になるには会員登録料として300万円掛かったようです(*1)。表向きは「VIP会員になった者」が個人的に楽しむ目的で、日本でカジノゲームを視聴しているという体裁がとられていたと考えられます。

 実際は、インターネットカジノ店は集客し、客にカジノゲームを視聴させ賭博を行わせていました(*1)。インターネットカジノ店のバックにはヤクザ組織がいました(*1)。インターネットカジノは略されて「インカジ」とも呼ばれました(*1)。

<引用・参考文献>

*1 『闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々』(溝口敦、2016年、光文社新書), p124-127

*2 『DATAHOUSE BOOK 011 シノギの手口』(夏原武、2003年、データハウス), p214

*3 『フィリピン 裏の歩き方』(八雲星次、2014年、彩図社), p82

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